業務効率を向上させるには、「業務の見える化」が重要だとよく言われます。しかし、そもそも「業務が見えなくなる原因」は一体どこにあるのでしょうか。本日は業務の見える化ができていないことで生じる問題点や、業務の見える化を実現することのメリットについてお伝えします。
業務が見えなくなる主な原因
業務が見えなくなる原因は様々にありますが、特に大きな要因として以下の3つが挙げられます。
1.コミュニケーション不足
基本的な情報共有が不足していると、誰がいつどこで何をしているかが不明瞭になります。この結果、必要な情報が適切に伝わらず、業務が見えづらくなる状況が生まれます。
2.属人化業務
特定の個人に業務が集中してしまい、その人だけが業務の内容を把握している状態が生じると業務自体がブラックボックス化してしまいます。その人が休んだ時や退職した際に大きな混乱を招きます。
3.ツールやシステムの乱立
導入したツールやシステムがうまく使いこなせなかったり、システム間の連携が取れていなかったりすると、情報が分散して管理が困難になります。この結果、業務の全体像が見えにくくなります。
これらの要因が単独で発生することもありますが、多くの場合は複数の要因が複雑に絡み合っているため、解決には体系的なアプローチが求められます。
業務を見える化することで得られるメリット
業務が見えるようになることで、組織全体に次のようなメリットが生まれます。
1.業務効率の向上
業務の可視化によって、無駄な作業や重複作業が削減され、一人当たりの生産性を大きく飛躍することができます。
例)営業マンの事務作業の効率化をすることにより、営業マンが外で営業する時間が増えた等‥
2.コミュニケーションの改善
業務が見えることでお互いの情報伝達がスムーズになり、報告・連絡・相談の円滑化を進めることができます。これらにより、業務のスピードアップや意思決定の迅速化が期待できます。
また必要なタイミングで適切な相談や報告が行われるため、労働生産性の向上にも繋がります。
3.業務の属人化の防止
特定の人に業務が集中するのを防ぎ、チーム全体で業務分担が可能になります。属人業務を防ぐことはリスクの早期発見に繋がり、従業員のモチベーション向上にも繋がります。
これ以外にも業務可視化によるメリットは非常に多岐にわたります。
前述では業務が見えなくなる原因は複数の要因が絡まっているとお伝えしましたが、業務が見える事で複雑に絡み合った問題を整理し、相乗効果で解決に向かうことができるのです。
本日は、業務の見える化の重要性についてお話しました。
次回は、業務の見える化の種類について詳しくご紹介しますので、ぜひご期待ください!
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